コンテンツ制作業界の動向およびM&Aについて

こんにちは。経営承継支援のブログ担当チームです。

コンテンツ産業の市場規模は2022年に過去最高の13兆2698億円を記録し、デジタル化の進展とともに堅調な成長を続けています。
動画広告市場は2026年に1兆円超が予測され、SEOやスマートフォン向けコンテンツなどデジタル分野が成長をけん引しています。
コンテンツ制作市場は今後5年で縮小が見込まれる中、M&Aによる事業承継や差別化戦略の構築が業界再編の鍵となります。

目次 [ ]

コンテンツ産業の業界動向

2021年のコンテンツ産業の市場規模は12兆7,582億円、前年比107.7%であり、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた2020年から一転してプラス成長となりました。コンテンツ区分別では、規模が大きい順に動画が4兆2,849億円(前年比107.9%)、静止画・テキストが3兆1,207億円(同100.5%)、ゲームが2兆3,389億円(同105.6%)、複合型が2兆1,571億円(同122.8%)、音楽・音声が8,566億円(同106.8%)でした。全ての区分で前年から増加しました。

出所:コンテンツ産業の市場規模©一般財団法人デジタルコンテンツ協会

コンテンツの配信プラットフォームの提供企業

今後、コンテンツを配信するプラットフォームを運営する企業は、独自のコンテンツを強化する
によって、他社のサービスとの差別化を図る必要があります。
例えば、動画配信の場合、独自のドラマや映画を提供して利用者を集めることができます。

携帯コンテンツの制作企業

スマートフォン向けコンテンツは、検索、SNS(交流サイト)、ゲーム、音楽、動画配信、ニュースなどがあります。国内市場は、1999年の「iモード」の登場以降、市場の拡大が続いています。2020年の世界のスマートフォンの出荷台数は、コロナ禍の需要の落ち込みで前年比5.9%減少しました。しかし、巣ごもり需要でコンテンツの利用時間は大幅に増加しました。
競争の激しい市場であるため、スマートフォン用ゲームでは、人気アニメなどのキャラクターとのコラボレーションなどで、独自のサービスを提供するなどの施策が必要になります。

デジタルコンテンツの売上高ランキング

情報提供サービス、携帯コンテンツの分野毎の売上高ランキングは、以下のとおりです。

情報提供サービスの売上高ランキング(1位~10位)

順位 会社名 売上高(億円)
1位 リクルートホールディングス(6098) 34,295
2位 楽天グループ(4755) 19,278
3位 Zホールディングス株式会社
(ソフトバンクグループ)
16,723
4位 サイバーエージェント(4751) 7,105
5位 エムスリー(2413) 2,308
6位 株式会社マイナビ(未上場) 1,634
7位 合同会社DMM.com(未上場) 1,318
8位 ビッグローブ株式会社(BIGLOBE)
(KDDIグループ)
1,212
9位 プロトコーポレーション(4208) 1,055
10位 ゼンリン(9474) 589

出所:会社四季報などより作成

携帯コンテンツの売上高ランキング(1位~10位)

順位 会社名 売上高(億円)
1 位 ネクソン(3659) 3,537
2 位 A ホールディングス(3938) 2,924
3 位 株式会社ポケモン 2,345
4 位 株式会社 Cygames(サイゲ)
(サイバーエージェント(4751)グループ)
1,884
5 位 ミクシィ(2121) 1,468
6 位 ディー・エヌ・エー(2432) 1,349
7 位 ガンホー・オンライン・エンターテイメント
(3765)
1,055
8 位 グリー(3632) 754
9 位 コロプラ(3668) 325
10 位 Klab(3656) 168

出所:会社四季報などより作成

コンテンツ業界のM&A

過去のコンテンツ業界のM&A(一部)

発表月 買い手 対象企業・事業
2020 メルペイ
(メルカリの子会社)
Origami(スマホ決済サービス「Origami Pay」を提供)を子会社化
2020 インバウンドプラットフォーム
(エアトリ(6191)の子会社)
グローバルモバイル(東京都:国内用・海外用 Wi-Fi 端末レンタルを子会社化
2020 コロプラ(3668) 株式会社 MAGES.(東京都:ゲームソフトウェア企画・開発を完全子会社化
2020 LINE(3938) 2017 年に子会社化したファイブ(動画広告配信プラットフォームの開発・販売・運用)を吸収合併
2021 株式会社マイナビ FacePeer 株式会社(企業向けビデオ通話プラットフォームの開発・運営)を子会社化
2021 駅探(3646) マーベリックのスマートフォン向け広告事業を新設分割と株式譲渡により承継
2021 株式会社でらゲー(未上場) ケイブ(3760)の第三者割当増資を引き受け、資本業務提携
2022 サイバーエージェント(4751) 株式会社 BABEL LABEL(東京都:映像レーベル制作)を子会社化
2022 コムシード(3739) 株式会社アイピープログレス(神奈川県:ゲームソフトの受託開発)を完全子会社化
2022 テンダ(4198) 有限会社熱中日和(東京都:ゲームソフト開発)を完全子会社化
2022 エクストリーム(6033) エス・エー・エス株式会社(東京都:ゲーム開発)を子会社化

コンテンツ産業の今後について

コンテンツ市場の成長率

一般財団法人デジタルコンテンツ協会が刊行した『デジタルコンテンツ白書2023』によると、2022年の日本国内のコンテンツ産業の市場規模は13兆2698億円で過去最高であり、前年比では4.5%の増加となりました。

コンテンツ市場規模の予測

コンテンツ制作の国内市場規模は、現在4兆285億円と推計されています。 今後5年間で12.1%縮小して3兆5,411億円に減少すると予測されています。 全体として12.1%のマイナス成長と予測されています。 また、時系列で見ると、2年後、5年後の減少が比較的大きいと予測されます。

SEOの市場規模

2014年には356億円、2018年には500億円を超えています。 2014〜2018年の間に毎年9%近い成長率であることを考えると、2023年の市場規模は700億円以上と考えられます。 によると、企業が今後力を入れたいマーケティング施策としては、SEOが最も多いという結果があります。

動画市場

2022年の動画広告市場規模は、前年対比133.2%、5,601億円でした。 このうちスマートフォン向け動画が83%を占めています。 今後、2023年は7,209億円、2025年は1兆円超、2026年には1兆2,451億円にまで成長すると予測されています。
出所:各種資料より

 

 

M&Aするメリットとデメリット

【1】主な2つのM&Aの手法

M&Aを検討している経営者の皆様が覚えておくべき主な手法は、株式譲渡と事業譲渡の2つです。
売り手企業の株主が買い手企業に株式を譲渡する手法が株式譲渡です。売り手企業が買い手企業に事業を譲渡する手法が事業譲渡です。
どちらを選択するかは、売り手企業の意向、買い手企業の考えによって、両者の交渉によって決まります。
会社の借入金、従業員、資産、権利義務関係などの全てを買い手企業へ譲る場合、株式譲渡の手法を選択します。
一方、売り手企業の事業が、製造部門と販売部門のように複数事業に分かれており、製造部門のみを譲渡するような場合、事業譲渡を選択します。
以下の設例により、株式譲渡と事業譲渡の2つの方法を比較することにします。

<設例>
X社は、自社ビルの不動産賃貸業とレストラン事業(25店舗:全店舗は賃借)の運営を行っています。株主はオーナー社長のみです。 コロナ禍の影響を受けて、レストラン事業の業績が悪化したため、X社はレストラン事業を第三者へ譲渡することにしました。
レストラン事業を事業譲渡する場合、買い手企業のメリットは、レストラン事業のみを引継ぐ点になります。ただし、従業員の再雇用、権利義務関係の引継ぎなどの手続が煩雑になるデメリットがあります。一方、売り手企業の簿外債務を引き継ぐリスクはありません。売り手企業のメリットは、レストラン事業のみ譲渡できる点、譲渡代金は売り手企業(X社)が受領する点になります。

取引形態 株式譲渡 事業譲渡
譲渡対象 全ての資産と負債 中華レストラン事業に係る資産と負債
従業員 そのまま引き継ぐ 一旦、X 社を退職、買手企業に再雇用される
契約関係 そのまま引き継ぐ 一旦、店舗賃貸借契約、水道光熱費等の契約を解約、再度契約を締結
買手からの
譲渡代金
株主(社長)が受領 X 社が受領
簿外債務
のリスク
あり なし

株式譲渡のメリット・デメリット

メリット デメリット

最もシンプルな取引形態であり手続きが簡易

原則として従業員との雇用関係、取引先との契約関係、許認可等に影響がなくスムーズな実行が可能

株主が個人の場合、所得税・住民税あわせて 20.315% の固定税率で分離課税が適用される

株主数が多い場合や敵対する株主が存在する場合は、取りまとめが大変

買手にとって不要な資産・負債を引き継ぐ必要があるほか、簿外債務のリスクを遮断できない

 
事業譲渡のメリット・デメリット

メリット デメリット

承継する資産・負債を取捨選択できる

簿外債務を引継ぐリスクを回避できる

譲渡対象となる資産・負債および契約について個別の移転手続きが必要(組織再編行為では、対象会社(又は事業)の権利義務が包括承継される)

従業員の雇用契約も個別承継が必要
引継対象資産・負債は時価で受け入れ、譲渡損益、消費税が課税される

簡易事業譲渡・譲受けに該当する場合を除き、株主総会の特別決議が必要

【2】M&Aの手順・流れ

①プロセス開始当初にご依頼する資料やお伺いする情報がスムーズにご提供戴けると、その後のプロセスが円滑に進行します。
②予備的企業価値評価は、当社専門家(会計士/税理士)監修のもと実施。この段階で、譲渡価格や条件等の内容を概ね決定します。
③買手候補企業との間で大枠の条件が固まったら基本合意書(法的拘束力無し)を締結します。この段階より1対1の交渉(独占交渉)が始まります。
④基本合意と買収監査結果で差異があった項目を中心に調整し、詳細事項を決定。M&A実施後の体制等も、この段階ですり合わせます。

【3】会社を売却する理由・目的

M&Aとは、「Mergers and Acquisitions」の略語であり、日本語にすると「合併と買収」になります。

一般的なM&Aの目的は、売り手としては、事業承継(第三者への)、選択と集中(事業再編、ノンコア事業の売却)、Exit(投資ファンド)などの目的があります。

一方、買い手としては、規模の拡大(売上増加)、上流、下流への事業領域拡大(例えば、食品卸が食品メーカーを買収)、新規事業への進出(時間を買う)などがあります。

買い手の目的 売り手の目的
一般的な
M&A
・規模の拡大
・上流、下流への事業領域拡大
・新規事業への進出
・オーナー系
事業承継
・事業会社
選択と集中
・ファンド等
Exit、換金化

買い手は、M&Aによる相乗効果(=シナジー)を享受することにより、競合他社に対する優位性を確保することができます。

後継者不在に悩む中小企業は、一般に60万社以上あると言われており、弊社にご相談をいただく売り手の売却理由の多くは、上記の事業承継ニーズになります。

【4】M&Aにより会社を売却するメリット

オーナーのメリット(株式譲渡の場合)
①オーナー・その他株主のキャピタルゲイン(資本利得)の実現
オーナー一族はリタイアに際して現金収入が発生し、ハッピーリタイアすることができますその他株主も、同様に未上場株式を現金に換金できます

②相続税対策
流動性のない未上場株式を現金化することにより、遺産分割が容易になります

③オーナー一族の個人保証からの解放
買い手企業が保証(債務保証、不動産等の担保提供)を肩代わりするため、オーナー一族の経済的負担が解消されます※親族内承継または従業員承継の場合、オーナー一族の個人保証を継続せざるを得ない場合があります

会社のメリット
①事業の継続を確保、会社成長の可能性があります
②買い手企業の傘下に入ることにより、事業継続と安定性を確保できます
③買い手企業とのシナジー、将来の会社成長の可能性に期待できます
④従業員雇用の継続、安定を図ることができます

【5】会社を売却するデメリット

・買い手企業が見つからないリスク
会社を売却すると決断してもすぐに買手企業が見つかるとは限りません。
M&Aにはそれなりのコストがかかるので、買い手企業にとっては、それなりのメリットがなければM&Aを実行しません。コロナ禍においては、M&Aを検討する企業数が減っており、かつ投資目線も厳しくなっています。つまり、「コストをかけてもM&Aを行う」と買い手企業が思うような魅力がある会社(売り手企業)でない限り、なかなか買手企業が現れないと考えるのが良いでしょう。M&A市場においては、一般に「将来的に売り手企業がどの程度の収益を上げる力があるか」で売り手企業は評価されます。したがって、収益面では黒字にすること、過度な借入金(例えば、売上高を超える、あるいは同じ金額の借入金)は避けるべきです。

・M&A後における従業員の待遇面の不安
M&A後における従業員の労働条件や解雇の規則については、買い手企業によって変更をされないように最終契約書に記載しておく必要があります。最終契約書での取り決めがない場合、M&A前より悪い労働条件で働かされたり、簡単に解雇されたりする可能性があるためです。M&Aを実行する場合、確認する事項は個別案件ごとに異なり、また多岐にわたります。この確認をおろそかにせず、売り手企業と買い手企業のお互いがM&Aのメリットを享受できるように交渉を進めることが重要です。

 

 

会社を売却する際の株価の考え方

株価(株式価値)の算定方法として一般的に用いられる手法は、修正純資産法、類似会社比較法(マルチプル法)、DCF法です。

【1】修正純資産法

評価対象会社(売手)の貸借対照表に計上されている全ての資産・負債を時価評価した後の純資産額に営業権を加算して企業価値を算定する方法です。この方法は、企業の静的な価値を判定するのに適しています。未上場会社のM&Aで利用されることが多い方法です。
(注)黒字の場合、営業権として修正後営業利益の3年分程度の金額を加算します。一方、赤字(営業損失)の場合、営業権はつきません。社歴〇〇年の老舗企業、あるいは△△△ブランドで有名などの要素は、営業権として評価されません。

【2】類似会社比較法(マルチプル法)

業種、企業規模等の類似する上場会社の一定の財務数値に対する企業価値の倍率を測定し、評価対象会社(売手)の財務数値に当該倍率を乗じることで企業価値を算定する方法です。
上場会社、未上場会社のM&Aにおいて利用されている方法です。

メリット デメリット
①仕組みがシンプルで計算が容易
②客観性がある
③現在の市場環境が反映される
④将来価値が反映される
①類似会社の選定が難しい場合がある
②客観性が損なわれる場合がある
③反映されない個別要因が存在する場合
④市場環境によっては選択が難しい

なお、未上場の中小企業・小規模企業のM&Aの株価算定においては、会社規模(売上)が小さい、ニッチ業種であるなどの理由により、上場会社の中から類似会社を選定することが難しい場合があります。

【3】DCF法

事業活動から得られると予測される将来キャッシュ・フローの総額を現在価値に割り引いた金額を企業価値として評価する方法です。将来キャッシュ・フローの予測に企業価値が大きく左右される方法です。上場会社のM&Aにおいては、一般的に利用されることが多いです。
なお、DCF法を用いる場合、将来キャッシュ・フロー算出の基礎となる評価対象会社(売手)の事業計画が必要となります。また、当該事業計画の客観性、妥当性、実現性等が重要になります。

【4】考慮すべき事項

評価対象会社(売手)が、企業のライフサイクル(イメージ図)において、創業期、成長期、成熟期、衰退期のいずれの段階に該当するかを判断します。
併せて、評価対象会社の継続性の疑義の有無、知的財産等に基づく超過収益力に依存する収益構造であるか、類似上場会社のない新規ビジネス、或いはニッチ業種に該当するかなどを判断する必要があります。

企業のライフサイクル(イメージ図)

以上の考慮すべき事項を確認した後、評価対象会社(売手)に適切な株価(株式価値)の算定方法を選択します。複数の算定方法を選択できる場合は、それぞれの算定方法の結果を比較検討するのがよいでしょう。

【5】株価(株式価値)の算定方法の選択

考慮すべき事項 想定ケース 企業評価手法
修正
純資産法
マルチ
プル法
DCF 法
評価対象会社の
ライフステージ
創業期
成長期
成熟期
衰退期
会社の継続性 疑義なし
疑義あり
知的財産等に基づく
超過収益力
知的財産等の無形資産
が価値の主たる源泉
類似上場会社のない新
規ビジネス
他に例のない新規ビジ
ネス
ニッチ業種

〇:採用が適していると考えられる   △:場合によっては採用することが想定される

以上、中小企業のM&Aにおける株価(株式価値)の算定方法、考慮すべき事項を簡単に紹介しました。
現在、または将来、後継者問題などを理由に会社譲渡を考えている中小企業の社長様、是非、弊社にご相談ください。
会社の株価(譲渡金額)を決めるのは、社長様ご自身です。弊社試算の株価と比較して、納得できる譲渡金額を決める際の参考にして頂ければと思います。

【6】会社を売却する場合に係る税金

中小M&Aの方法のうち、最も多く用いられる株式譲渡の場合において、会社売却に係る税金をどのように考えるかを一緒に見てみることにします。会社の株主が個人である場合、所得税・住民税あわせて20.315% の固定税率で分離課税が適用されます。以下の設例を用いて、会社を売却した場合、株主の税金をどのように計算するかを説明します。

<設例>
会社株主は、社長のみの一人株主とします。
株式の出資額10,000千円、株式譲渡代金100,000千円、売り手(個人株主)のM&A手数料5,500千円 (消費税込み)とします。

株式の売却益(注)は、株式譲渡代金から株式の出資額を差し引いた、90,000千円(=100,000千円−10,000千円)となります。
(注)キャピタル・ゲイン(資本利得)

個人株主の場合、株式の売却益は分離課税の対象となり、税率は20.315%(注)が適用されます。
また、M&A手数料(消費税込み)は、売却益から費用として差し引くことができます。
よって、個人株主が負担する税金は、以下のように計算することができます。
(90,000千円−5,500千円)×20.315%(注)=17,166千円
(注)所得税及び復興特別所得税(15.315%)+住民税(5%)

【7】会社を売却するタイミングを考える場合のポイント

会社を売却するためのポイントは3つあります。
ポイント① 引退の時期を決める
「この事業が上手くいったあとで」といった条件付きの不明確な時期の決め方ではなく、できれば年月を確定することをおすすめします。時期を決めることで、実現するための強い決意が生まれます。
経営状態がよいタイミングで売却すると高い株価で売却でき有利ですが「企業価値が上がったら売却してリタイアしよう」という決め方だとなかなか踏ん切りがつかず、ハッピーリタイアの実現は難しくなるでしょう。

ポイント② 売却前に次の経営者がやりやすいように経営環境を整えておくこと
後顧の憂いなくリタイアするためには、経営者の頭の中にある重要な項目を整理しておくことが重要です。
特に、従業員の対するケアがポイントであり、各従業員の性格等を、事業引継ぎの際に伝えておかなければ、その後の組織運営に支障が出ます。

ポイント③良いフィナンシャル・アドバイザーを見つける
会社を売却する際には、専門的知識が必要となり、M&Aの専門家のサポートが必要となります。
中小M&Aの実績が十分にあり、業界での評判の良いM&A仲介会社を選ぶとよいでしょう。
どのM&A仲介会社も初期相談は、無料で対応しています。複数社と面談して、相性の良さそうな会社を選択するのも一つの方法です。
(注)フィナンシャル・アドバイザーの役割は、クライアント(売り手、買い手)が目指す戦略実現のために、最適なM&A手法を企画 立案し、その執行を全面的にサポートすることです。アドバイザリー会社のタイプとしては、金融機関系、会計会社系、ブティッ系の3つに大別することができます。

【8】会社を売却する際の注意点

経営者の健康問題
事業の内容に関係なく会社売却の理由と考えられるのは、経営者の健康問題です。
持病を抱えている人、年を取って体力に不安を持つ人など、会社の存続に不安を覚えて、弊社にご相談される場合がよくあります。

あるオーナー社長は、弊社にM&Aの相談をされましたがすぐに会社を売却せず、そのまま経営を続けられました。その2年後、オーナー社長が「M&Aを検討したい」と決断されました。

その2年間、オーナー社長は、定期的に通院したり、または入院したりと体調が良くなく、営業活動を十分に行うことができなかったため、売上高が減少しました。
その結果、利益率が下がり、会社の価値自体が棄損したため、株価算定の結果も2年前よりも30%減少となりました。

オーナー社長の場合、健康問題を理由として業績が下がることがありますので、その前にM&Aを決断することが重要です。

業界再編が加速している業種
2020年3月以降、新型コロナウィルス感染拡大の影響により、各業界において業界再編が加速しています。この業界再編の流れを把握して競合他社よりも先に行動しなければ、M&Aのタイミングを逃すのみならず、M&Aできずに廃業に追い込まれることもあります。

事業再編が進むにはさまざまな理由があります。

例えば、人口の減少があります。
人口が減少すれば、従来のように売上を上げることは難しくなります。
或いは同地域に複数業者が乱立して、市場が供給過多の状態となっている場合も同様のことが言えます。
この様な場合、同業他社と経営統合を図ることで経営の安定を図り、生き残り戦略を選択する方法が考えられます。
 

 

株式会社経営承継支援は、一社でも多くの企業を廃業危機から救うため、全ての企業様のご相談をお受け致しております。
M&A(株式譲渡、事業譲渡等)に関して着手金無料でご相談可能ですので、お気軽にお問合せくださいませ。

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