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【小樽市のM&A】過疎化が進む小樽市のグループホームと埼玉県の会社によるM&A
北海道の小樽市
1950年代には20万人いた街も、現在2021年は11万人まで減少。
この街で、グループホームを経営していた譲渡対象企業は。黒字経営を続けていました。
折からの体調不良もあったオーナー社長は、75歳になりM&Aによる事業承継を考え始めました。
当初、M&Aの相談窓口となっている公的機関の事業引継ぎ支援センターに相談したり、顧問税理士を伝って探したりしていましたが、2年近く後継者は決まりませんでした。
認知症を抱く人が入所するグループホームで、設備は十分に揃っており、従業員の評判も良く、都心であれば競争になるような企業。
街の過疎化や医療従事者の少なさが課題に挙がっているま街では、後継者はなかなか現れず、また、オーナー社長の希望する譲渡金額も、理論値より高かったため、道内の事業者からすると一つのハードルでもありました。
【小樽市のM&A】過疎化が進む小樽市のグループホームと埼玉県の会社によるM&A
後継者探しを諦めていたオーナー社長。
公的機関の事業引継ぎ支援センターの紹介で、M&A仲介を専門とする経営承継支援とオーナー社長は出会い、全国的に後継者を探すことになりました。
まず道内で買い手候補をリストアップしましたが、前述のとおり、今後、市場拡大が見込めない地域である点や希望金額が折り合わない点により、マッチングは叶いませんでした。
そこで、買い手候補先を県外にまで対象を広げました。
候補先の1社の中に、以前に小樽市内の介護事業者をM&Aにより譲受したことがある埼玉県に本社を置く事業者にアプローチを実施しました。
早速話をしてみると、現在も小樽市内の介護事業者を譲り受けたいというニーズは変わっておらず、立地や設備も買い手の希望に沿う内容であり、グループホームの評価も売主が満足できるものでした。
結果的に、交渉から3カ月後、この埼玉県の事業者が譲受するに至りました。
専門分野の事業者はニーズさえ満たせれば、企業地盤ではない場所にある事業者や異業種の参入によって、M&Aのチャンスは広がります。
全国の企業データベースを基にしたマッチングができる経営承継支援だからこそ、見つかる買い手もいらっしゃいます。
今回は、データベースの情報量だけでなく、買い手専門のマッチングチームが、日々、M&Aに関する情報を専門サイトから入手し、M&A実績の情報を蓄積している点も成約に至った理由の1つと言えます。
諦めないことがM&A成約の秘訣
M&A完了後、オーナーは、「長年苦労をかけた妻と旅行に行くよ。まずはゆっくりと北海道を旅行したいな。」と意気込んでいらっしゃいました。
もし、これが単に廃業であったなら、処分費用や精算による持ち出しで、オーナーは費用負担から手元にそれほどのお金は残らなかったかもしれません。
グループホームの入所者や従業員も、変わらぬ生活を送れることで喜ばれ、運営は継続して好調を維持しているとのことです。
売り手オーナーも当初は、なかなかお相手がみつからず、「M&Aは難しい」と諦めていました。
皆様の中にも、「自社はM&Aは難しいのではないか」と最初から諦めていませんか。
経営承継支援では、事業譲渡を検討している小規模の介護事業者様向けに、無料で匿名M&Aマッチングサービス「ハジメ」をご提供しています。
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