70代廃業過去最高


減る倒産、増える休廃業

 

倒産は減る傾向にある一方で、休廃業は特にこの10年で増加傾向にあります。直近の10年で36万社が休廃業しました(※1)。

日本全体の中小企業数が約360万社ですので1/10が減ったということになります.。

休廃業でもっとも影響が大きいのは「雇用」です。2018年一年間だけで、休廃業した会社の従業員は約13万人と推計されています(※2)。

ほとんどの方が再就職していると思われるものの、中高年のベテラン社員にとって、長年親しんだ職場や仲間と離れ、違う会社で働くというのは、簡単ないことではないと思います。

高齢社長の「黒字・休廃業」

 

休廃業した会社の代表者を年齢別に見てみると、高齢の割合が多いです。(※1) 

 ・80代以上: 16.9%

 ・70代:   39.1%(過去最高)

 ・60代:   27.5%

 ・50代以下: 16.5% 

80代以上+70代=56%、60代も加えると83.5%になります。

また、過去10年の傾向を見ると、60代の比率が減少傾向にある一方で、70代・80代以上の比率が上昇していることから、代表者の高齢化がうかがえます。 

さらに、休廃業した会社の直前期の業績を見ると、6割が黒字だそうです。

会社は元気なのに、次世代に引き継がず休廃業してしまう。

その結果、培った技術、伝統の味も無くなり、従業員は他の会社に散ってしまう。

「休廃業の増加」は、日本が抱える最大の問題となっています。

※1 東京商工リサーチ 2019年「休廃業・解散企業」動向調査

※2 東京商工リサーチ 2018年「休廃業・解散企業」動向調査

廃業のメリットは、ない 

 

「周りに迷惑をかけたくない」そんな想いで休廃業される社長もいらっしゃるかもしれません。

しかし、経営を承継して会社をつづけるほうが周囲にも歓迎されます。

<廃業と経営承継(会社存続)の比較>

私たちが伝えたいのは「廃業は社内外に大きな影響を与えます、その前に会社を残すことを一緒に考えませんか?」ということです。

オーナー社長の経済面においても経営承継の方がメリットがあります。

経営承継の方法は4つ 

経営承継の要点は2点、「社長」と「自社株式」の承継です。具体的な方法は4つあります。

1.上 場

(課題)上場基準に合わせた管理体系の構築は、多くの中小企業では難しい

2.親族内承継

(課題)ご子息に経営能力があるか。

3.従業員承継

(課題)株式を買い取り、個人保証する資金力・担保力を持っているか。

4。第三者承継(M&A)

(課題)相乗効果が見込める相手を見つけられるか。

どの方法が、貴社にとってベストかは、個々の状況により変わります。

この点は、専門家とご相談されることをおすすめします。

他社の事例と比較したり、最新情報を聞いたりできます。

税務・法務の要素が多い経営承継を成功させるためには、早期の取り組みがよい結果を生みます。

特に親族や従業員に承継する場合は「経営承継プラン」を策定し、年単位の計画で、徐々に社長の仕事、権限を移行し、社内外にも時間をかけて周知していくことが多いです。

親族に社長を継がせる場合もM&Aは有効 

10年前、中小企業のM&Aは「息子が継がないので、どこかいい会社があれば」という理由で選択されることが多かったです。

しかし、ここ数年は大きく変わりました。

「会社が安定した状態で、息子に継がせたい」そんな親心のご相談をたくさん頂きます。

理由は、次世代を見据えた会社のリニューアルです。

 >製品・サービスのバージョンアップ

 >新たな分野への進出

 >老朽化した会社建物・設備の更新

 >インターネットへの対応 など

これらを実現させるには、それなりの投資や、ノウハウをもったパートナーとの提携が不可欠です。

「昔の設備で、今まで通り続ける」承継は危険です。

 一方、大手企業の経営企画担当からは「自社にない特徴を持った中小企業と提携したい、よいところがあればすぐ紹介してほしい、もちろんご子息が経営者で構わない」と柔軟な条件を含む強い企業提携ニーズを聞いています。

とはいえ、中小企業のM&Aにはタイミング・業界の旬があります。

私たちはプロフェッショルとして最高のタイミングを知っています。

タクシー、コンビニ、ドラッグストアの旬はもう過ぎてしまいました。

M&A仲介会社の仕事、やりがい 

私たちの仕事は”高値で譲渡すること”ではありません。

旬のタイミングで多くの相手候補とマッチングして”1社でも多くの中小企業が最良の相手と出会うこと”を支援することです。

そして、譲渡した会社の成長を見れることが最高に嬉しいです。

工場長だった社員さんが取締役として経営に参画している姿、売上が増えて社員数が増加していく様子は何事にも替え難い”やりがい”です。

M&Aセミナーでは、もっと詳しい解説、事例を紹介します。ぜひWEBのM&Aにご参加ください!

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