【菓子メーカーM&A】大手企業による北陸の菓子メーカーのM&A


 北陸にある食品メーカーでは、自社の技術力を評価する企業へのM&Aを検討することによりさらなる成長を目指すことを決めました。

 

これまで、化学物質アレルギーを持つ社長自らが「健康に良い食品を」と研究者として商品開発に携わり、独自の加工品としての食品や菓子を作り上げていました。

様々なユニークな商品を生み出してはいましたが、大きな販路を獲得することができず、新規ルート開拓において、長年、会社の経営課題でした。

売上はじり貧で、利益は赤字が続いてしまうような状態となっていました。

 

自社の強みである技術力と第三者の販売力を掛け合わせるM&A戦略を検討することになったのです。

 

すぐれた技術を持っていたり、独自の開発力を有していたりしても、生み出す商品が売れなければ業績を伸ばすことはできません。

その背景には商品力だけでなく、営業力や宣伝力といった要素も関係してきます。

M&Aによって地方の中小企業が、大手企業に買収されることにより、その技術力や開発力を存分に活かす事例も増えてきています。

 弊社には2017年の夏頃にご相談をいただき、大手食品メーカーを始めとする買い手企業の探索がスタート。

早々に1社手が上がり、買収監査まで進みましたが、その後破談となりました。

監査の結果、損益分岐点について当時の売上の3倍必要であるという結論に至ってしまいそれほどの収益の改善は難しいという判断に至ったことが主な理由でした。

しかしながら後になって、設立したての工場であったことなどから損益分岐点の計算に用いた製造経費には余分な費用が含まれていること、それ以外の労務費や材料費の中にもサンプルや製造条件出しのための費用などが含まれており、限界費用が低く計算されていること等がわかりました。

生産体制が安定した時期に着目して損益分岐点を計算しなおすと、当時の3割程度売上を伸ばせば損益分岐点を超えることがわかりました。

最初に手を挙げた先は上場企業であったこと等から再交渉は難しいと判断し、あらためて別の買手候補様に打診した結果、売主様のユニークな商品開発力及び技術力を高く評価頂き、事業譲渡を果たすことができました。

買主様は、同じく北陸に本社を置く製菓メーカー様でした。

M&A後は、買主様とともに販路の開拓に成功し、事業は堅調に伸長。研究肌の社長は経営を退き、研究開発部門の役員となって、さらなる商品開発に励んでいるといいます。

きらりと光るものが自社にあれば、それをプラスに判断してくれる買主様もいらっしゃいます。

一方で、どれだけ技術があったとしても収益性が著しく低いと判断される場合は、M&Aの検討が難しくなることがあります。

そのような場合は、コンサルタントと共に業績をしっかり分析し、M&Aにつなげていけるよう資料をまとめることが重要です。

すぐれた技術や開発力を持ちながらも、経営に頭を悩ませているのであれば、ぜひ弊社までご相談をください。