数ヶ月前、首都圏の調剤薬局を経営する会社オーナーから、当社の代表電話あてに早急に薬局を売却したいとのご相談がありました。
売却理由をお伺いしたところ、
「(当該薬局の)管理薬剤師が急病のため緊急入院してしまい、薬局の営業を続けられなくなりそうだから。」
とのことでした。
中小調剤薬局の場合、常勤の管理薬剤師と臨時薬剤師数名で勤務時間のシフトを組み、営業対応を行っているケースが多いです。
しかし、なんらかの理由で核となる管理薬剤師が勤務できなくなると、臨時薬剤師だけではシフトに穴が開いてしまいます。
その結果、処方元の病院(クリニック)は営業しているのに、その門前にある調剤薬局は閉まっているという状態になってしまいます。
ご相談いただいた会社オーナーが薬剤師であれば、管理薬剤師の代わりにシフトに入ることができました。
しかし、このオーナーは薬剤師ではなかったため、それも適いませんでした。
「(勤務時間の)シフトに穴が開いてしまうと、処方元のクリニックのドクターに迷惑をかけてしまうし、薬局から患者さんが離れてしまう。」
オーナーの声からは、切羽詰まった様子が感じられました。
代わりとなる管理薬剤師の採用も急ぎ募集したものの、昨今の深刻な薬剤師不足でそれも難しい様子です。
「すぐに薬剤師を派遣してもらえる薬局を紹介してほしい。」
当社は買い手となる薬局の候補のリストアップを開始しました。