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M&Aの売り手における戦略立案

事業を進めていくうえでは、既存事業のすべてに対して一律に経営リソースを投下するだけでは効率がよいとは言えません。業界内の厳しい競争に勝って成長を続けていくためには、経営リソースを成長できる分野や優位性を保てる事業に集中的に投下することが必要です。そのためには、ノンコア事業について撤退や売却を検討することも必要でしょう。そこで、ノンコア事業をM&Aで売却するにあたっての売り手サイドのポイントについてお伝えします。

売り手の事業ポートフォリオ戦略立案のポイント

事業環境の変化や業界内の競争の激化に伴って、限られた自社の経営リソースを効率的に活かす必要性に迫られている企業は多いでしょう。人口減少によるターゲット層の消費者の減少、製品ライフサイクルの短縮化による開発費負担の増大など、事業環境は刻々と変わっていきます。また、業界においても、既存の競合企業との競争だけでなく、他業種からの新規参入など新たな競争相手が出現することも珍しくありません。

さらに、政策の変更や税制改正などによって、事業環境が一変することもありえます。そういった事態に対応するためにも、企業は常に事業の先行きについて検討しておく必要があります。限られた経営リソースを効率的に活かすためには、成長分野や競争で優位が保てる事業に集中的にリソースを投下することが求められます。そのためには、成長が期待でき優位に競争を進められるコア事業とそれ以外のノンコア事業に自社の事業を選別することが必要となってきます。そして、ノンコア事業についてはM&Aを通じて売却したり撤退したりといった対応をしていくことが求められるでしょう。M&Aの売り手においては、このコア事業とノンコア事業の選別という事業のポートフォリオ戦略立案は欠かせません。事業のポートフォリオ戦略立案を進めていくことによって、企業は永続的に存続していくことが可能となるでしょう。

売却価値最大化のための準備体制の構築

事業ポートフォリオ戦略立案を行った結果、M&Aによる切り離し対象となったノンコア事業についても、売却が完了するまで手を抜くことはできません。M&Aによる売却を決めた事業についても、売却価値を最大化させる努力を行うことは欠かせないでしょう。売却価値を最大化した上でM&Aによる事業譲渡などを行うための準備の構築が必要となります。事業売却すると決めたノンコア事業について、どの時期に、どの企業に対して売却をオファーし、さらに売却価格をいくらにするかを具体化していく準備を進めていくためには、経営陣はもちろん、その経営企画部門や経理部門、さらにその事業を担当しているキーマンなどを含めてプロジェクトチームなどを編成するなどして組織体制をまず固める必要があります。そのうえで、売却時期の選定、売却先企業の選定、売却価格の想定など、実行に向けて準備する項目を明確にしていくことが大切です。

また、売却価値の想定を進めていく段階で、売却するよりも自社の中に残して事業を再構築するという選択肢も排除しないことも大切です。つまり、M&Aによる事業売却のための準備体制を構築したあとでも、柔軟な意思決定ができる余地を残すことも忘れてはいけないということです。さらに、ノンコア事業を切り離したあとのコア事業だけによる経営が成り立つのかどうかの検証も必要となります。ノンコア事業に携わる人員をすべて切り離すことができず、コア事業に配置転換する人員がいる場合などのコスト試算を行い、コア事業の採算性の再検証を行うことも、事業売却準備プロジェクトの果たすべき役割と言えるでしょう。

自社の強みと業界分析のポイント

ノンコア事業のM&Aによる事業売却の戦略立案を進めるにあたっては、売り手の売却価値を最大化させることは、売却準備を進めるさまざまな項目のなかでも特に重要な要素となります。売却価値の最大化においては、まずノンコア事業の事業戦略を明確にすることが必要です。自社にとってノンコアとなる事業であっても、その事業を譲り受ける企業にとっては対価を支払う価値のある事業でなければいけません。そのためには、売却するノンコア事業が魅力的なものである必要があります。具体的には、その事業には業界内において競合他社と比較してどんな強みがあるのか分析し、保有している人材や設備、知的財産といったリソースにはどんなものが含まれるのかを明確にします。

さらに、将来的にどのように事業を発展させることが可能なのかを示す事業計画を作成する必要もあります。業界自体の成長性や他社動向など業界分析をしっかり行っておくことも大切です。また、売却先企業の候補が具体化できた段階においては、買収企業がその事業を譲り受けることによって事業ポートフォリオがどのように変化し、どのような相乗効果を見込めるのかといった提案ができるような分析も求められます。もちろん、プラスの面だけでなく事業の課題やリスクについて洗い出しておくことも大切です。利益が増加する効果が見込めるプラス要素については、売り手の売却価値アップにつながりますし、課題やリスクは売り手の売却価値減少の原因となります。M&A戦略立案においては、売却交渉に入る前にプラス要素を最大化しマイナス要素を最小化することを済ませておくことが求められます。そういったことについて、準備段階を含めて進めておくことによって売り手の売却価値を最大化することができるでしょう。

 

 

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