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M&A事例紹介4:「オークション方式」を採用し、投資ファンドに好条件で譲渡した事例(保育園)

今回は、現在社会的にも大きな関心を集めている保育園のM&A事例です。先日、首都圏で保育施設を数十施設運営する会社の株式譲渡案件が成約しました。

保育施設のまとまった規模の案件は希少ですが、売り手企業のオーナーは、ご自身の体調の問題もあり、M&Aによる第三者への譲渡を行うことを決断されました。

売り手オーナー様からお話をお伺いした所、保育園事業は社会的ニーズが大きく、市場環境としても今後拡大が見込まれるため、当社は、多くの事業会社および投資ファンドに強い関心をお持ちいただけると確信しました。そこで売り手企業のオーナー様に対して、一般的には上場会社等の大企業に対して大手金融機関等が提案している「オークション方式」の採用をご提案致しました。

「オークション方式」とは、複数の譲受候補企業を相手に、同時並行でM&Aプロセスを進め、価格を含む譲受の条件について、最も良い条件を提示した譲受候補企業に対して、最終的に会社を譲渡するという方法です。

「オークション方式」のメリットは、売り手企業のオーナー様が設定したスケジュールで手続きが進められること、そして同一の前提条件で複数の譲受候補企業からの提案を比較・検討できること等があります。ただし、「オークション方式」はM&Aアドバイザーに高い管理スキルと多大な労力が要求されるため、中堅・中小企業を対象としたM&Aアドバイザーの多くは、「オークション方式」のスキル・経験を持っていません。その結果、「オークション方式」を採用することが適した案件においても、中堅・中小企業のM&Aでは採用されない事情があります。

幸い、当社メンバーには、上場企業・大企業のM&Aを含む多数の「オークション方式」によるアドバイスの経験があったため、今回、「オークション方式」により手続きを進めた結果、最終的にある投資ファンドへの譲渡となりました。

売り手企業のオーナー様が譲渡先を選定した理由は、価格を含む諸条件が満足のいくものであったことはもちろんのこと、何よりこの投資ファンドの事業運営に対するスタンスや姿勢について、売り手企業のオーナー様が深く共感され、また、この投資ファンドが買収することにより中長期的に企業価値が向上されることを確信されたことでした。

投資ファンドというと、かつては「ハゲタカ」のイメージもあり、選択肢として当初から排除されている売り手オーナー様もいらっしゃいますが、大部分の投資ファンドは、経営者や従業員の皆様と良好な関係を築きながら中長期の投資を行い、企業価値の最大化を図るというスタンスや姿勢をお持ちです。

投資ファンドは、その性質上、最終的には企業価値を向上させた上で、上場や他社への売却を念頭に置く必要はありますが、企業価値を向上させる様々なノウハウやネットワークを有しているため、そういった投資ファンドをパートナーとして迎え入れるケースが、中堅・中小企業のM&Aの場合も、本件に限らず近年増加しています。

今回の事例は、中堅・中小企業のM&Aでは一般的ではない「オークション方式」を採用し、投資ファンドを候補先に加えることで成約した成功例と言えるでしょう。